えすとぅぺんど! その2

この映画のスキャンダラスな内容は、慇懃さの裏に隠された残忍な本性といった、黄色人種に対する差別的なイメージを露骨に体現しています。

そのために日本では、この作品は"国辱映画"として公開されなかったのです。

主演の早川雪洲にも非難の声が浴びせられました。

yuki.jpg

しかし、そうした悪役を演じる早川は、持ち前の端正なマスクと神秘的なムードによって、(特に女性)観客に絶大な人気を博し、ハリウッドで活躍する初の日本人スターとして、その後も多数の映画に出演することになりました。

さらに、この作品の反響は単にセンセーショナルな話題性や、エキゾチックなセックス・アピールの域にとどまりませんでした。

当時のアメリカ人俳優とは明らかに異なる、早川の抑制された表情や演技。

また、明暗を活かしたすぐれた撮影手法・・・。

主人公が焼きゴテを熱する際に、火鉢に息を吹きかけ、その炎の明かりで彼の顔が暗闇に浮かび上がるといった演出は今見ても秀逸です。

これらを通じて、映画芸術を大きく前進させたとして、特に当時のフランスで、批評的にもきわめて高く評価されたのです。

えすとぅぺんど!

ある人妻が、社交界で知り合った日本人の裕福な骨董商から、夫に内緒でお金を借ります。

この親切で礼儀正しい、東洋の紳士に惹かれた彼女は、借金の条件である密会の約束も受け入れてしまいます。

ところが次の夜、お金の工面をつけた彼女が借金を返し、約束を翻そうとすると、男は突然その残虐な正体を露わし、彼女の白い肩に自分の蒐集品であることを示す焼印を押してしまいます・・・。

監督のセシル・B・デミルは、一般には『十戒』(56)などのスペクタクル大作で知られていますが、キャリア初期のサイレント時代には、きわどい風俗劇を数多く作っていました。

それらの中には、無人島に流れついた1組の男女の生態を描いた『男性と女性』(19)のような軽妙なタッチのコメディもあれば、この作品のように妖しく淫靡な雰囲気に包まれたドラマもあります。

chee.jpeg

ぐれいと

毎年12月1日は"映画の日"です。

各映画館が割引料金になりますよね。

1896年11月25日を日本に映画が渡来した日として、きりのいい12月1日にずらして実施しています。

しかし、その時に公開されたのは、実はエジソン発明の"キネトスコープ"。

つまり覗き眼鏡方式の器械だったのです。

スクリーンに投写する真の"映画"の輸入公開は、その直後、リュミエール兄弟の"シネマトグラフ"とエジソンの"ヴァイタスコープ"が、全く無関係な4つの経路で招来されました。

1番乗りは、京都の実業家でオーギュスト"兄"リュミエールと旧知の稲畑勝太郎氏により、1897年2月15日に大阪で初公開された"シネマトグラフ"。

稲畑氏の帰国には撮影技師ジェラールが同行して来日し、彼が撮影した稲畑家の食事風景など当時の日本の映像は、フランスに保存されています。

それは、60年に来日したマルロー文化相によって国立近代美術館に寄贈されました。

おーさみしもー! その2

"映画"が19世紀、工業化時代の技術革新の一つの結果であるなら、"工場"はより直接的に、その時代それ自体を表現しています。

そして『工場の出口』の映像に姿をとどめた"工場から出てくる人々"こそ、工業化の発展によって創出された人々、つまり労働者・大衆なのでした。

おそらく彼らこそが、来たるべき20世紀に大衆娯楽の王者たる"映画"の主たる観客となり、担い手となって行くのです。

この映像で見られる人々は、そのまま見る人々に変わり得るのです。

映画史家サドゥールの伝えるリュミエール時代のエピソードでは、こんなことが伝えられています。

「カメラマンたちは、人通りの激しい四つ辻に数時間もカメラを据えつけて、フィルムを装填していないカメラのハンドルを廻し続けた。

夕方になると、自分たちが写されていると信じこんだ野次馬たちが、スクリーン上で自分の姿が見られると思って映画館に押しかけた」


『工場の出口』という"最初の映画"は、大衆という"映画"の社会的存立基盤を二重の意味で表現しています。

このような"映画"の存立基盤は、同様に20世紀を風靡したコミュニズムとも共通する以上、両者の消長がほぼ同時的に推移したのは、偶然といえるでしょうか。

レーニンは映画の宣伝・教化機能にいち早く着目していましたといいますが、"ハリウッド帝国主義"とスターリニズム支配とは、共時的に相呼応する歴史的現象として考察すべき主題ではないでしょうか。

フルシチョフによるスターリン批判は56年、フランスでヌーヴェル・ヴァーグが始動するのが58年。

コミュニズムが相対化された現在、映画もまた同じ運命を辿るのでしょうか。

"最初の映画"が"映画の最後"すら予感させるのは、人間の営みの必然なのでしょう。

おーさみしもー!

門の扉が開かれて、人々がぞろぞろと出てきます。

女も男も。

自転車の男が登場します。

犬も一瞬現れます。

総勢30~40人といったところでしょうか。

映写時間にして1分足らず・・・これが1895年12月28日、パリのキャピシーヌ街のグラン・カフェの地下室ロン・アンディアンで公開された〃シマトグラフ・リュミエール"。

いわゆる"最初の映画"の1本、『リュミエール工場の出口』です。

被写体となったのは、リュミエール一家がリヨンで経営していた写真製品の工場で働いていた人々です。

もちろん字幕などあるはずはなく、『工場の出口』といっても、便宜的で慣習的なタイトルなのでしょう。

もし朝の出勤時間に撮影されたのであれば、ここから人々がぞろぞろと中へ入って行く光景が記録されたはずです。

しかし、それでは絵にならないと、撮影者(多分ルイ・"弟"リュミエール)は判断したのでしょう。

わたしたちは"最初の映画"に既に単なる実写ではない、何らかの演出意図を察知しなければなりません。

事実、今日では、『工場の出口』には、この年撮影された3つの版があったことが知られており、わたしたちが通常目にしていた『工場の出口』は、実は3本目の『工場の告』であると考えられています。

撮影者は、この出口が入口でなく、出口として機能していることに、こだわっていたのです。

管理人のお気に入り

ハンガー

ハンガーの企画・製造・販売会社TAYAのサイトです。製造メーカーの株式会社タヤが付加価値をもった、オリジナルハンガーをご提案します。ご要望(デザイン・機能)をご連絡ください。国内生産で小ロット・短納期に対応いたします。

fx初心者
みんなでFXは、これから始めてみようという初心者の方のためのFX口座開設ガイドです。
  • OpenSSO
  • OpenSSOサポート、OpenSSO保守、OpenSSO関連サービスに関する特設サイトです。
医院 開業

医師の求人・転職がご希望なら、業界トップクラスのリクルートドクターズキャリアへ。医師専門で転職支援歴30年。常時10,000件以上の医師募集求人をご用意、専任のキャリアアドバイザーがあなたに合った厳選求人をご紹介し、転職を徹底サポートします。